第113回日本循環器学会中国地方会の開催にあたって
この度、日本循環器学会の第113回日循中国地方会を2018年12月1日に島根県松江市の島根県民会館にて開催させていただくことになりました。伝統ある本会の会長を務めさせていただくことを、大変光栄に存じます。
本学会は、内科・外科の臨床医はもとより循環器関連の基礎研究者・コメディカルが一体となって、中国地方の循環器疾患の治療と予防に全力で取り組むことを理念としています。特に近年はTAVIや大動脈ステントグラフトなどを軸とした内科と外科の連携、成人先天性心疾患を軸とした内科と小児科の連携、さらには増加の一途をたどる超高齢者心不全患者ケアにおける医師と各種コメディカルとの連携など、数多くの場面で「チーム医療」の重要性が指摘されています。従って循環器疾患に関する基礎・臨床研究や症例報告を発表・議論し、チーム医療を担う多職種メンバーが情報を共有できる場となる事が本学会の重要な役割です。加えて学生や研修医などの若い人材により多く参加していただき、循環器領域に興味を持っていただき、さらにはこの領域で活躍することに繋がる場となる事も重要です。
今回のプログラムは一般演題の他、若手研究者セッション(YIA)、研修医セッション、コメディカルセッションなどを予定しております。特別企画として、「心不全ケアにおけるチーム医療構築」をテーマに、多職種でのディスカッションを予定しています。教育講演は、内科系では千葉大学の眞鍋一郎先生、外科系は済生会八幡総合病院の三井信介先生に循環器内科および心臓血管外科の話題についてご講演いただきます。男女共同参画とAHA BLSヘルスケアプロバイダーコースも開催を予定しています。
本会を開催する島根県民会館は、国宝松江城に隣接したまさに観光の中心に立地した会場です。徒歩範囲でも宍道湖、堀川遊覧、武家屋敷などの見どころは数多くございます。また学会翌日の12月2日には第1回松江フルマラソン大会も開催されます。学会のみならず、城下町の風情漂う松江市を是非ともお楽しみいただければと思います。
本会に多くの皆様にご参加いただき、循環器診療を学び、有意義で実りの多い交流の場となる事を祈念しております。
第113回日本循環器学会中国地方会
会長 城田 欣也
松江赤十字病院 第一循環器内科 部長